5.手作り腕時計の製作

1)本体フレームの製作

 まずは、風防(透明プラスチック)の直径を計ります。手に入る風防の大きさはまちまち。22.0mm〜33.0mmほど。その風防にぴったり合うように、0.5mm厚の真鍮板からフレームを切り出します。
 厚さ0.5mm未満だと強度不足ですし、0.6mm以上だと切断するのが困難(金切りバサミが使えず弓のこで切断)で、さらに後で溶接する際に銀ロウづけがしにくくなります(熱が逃げてしまうため)。1.5mm厚の真鍮板でフレームを製作した生徒がいましたが、切断し、丸めて、溶接するのに、10時間ほどかかっていました(当人は面白がっていましたが)。

 幅(時計の厚み)は、7〜8mm以上であれば、どれだけ厚くてもOKです。切断した真鍮板を、スチールパイプに押し当てるなどして、きれいに丸く曲げます。

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風防にぴったり合うように。7〜8mmの幅があればOK。↑

松緑職人組合